広報
2024年1月12日
「当たり前」を疑い、自分の経験と言葉で他者と共に深める場
◆哲学塾「ひらく舎」のコンセプト
最近、なにかを深く考える時間がありましたか?
それとも、家族や友人、職場の上司や同僚の言葉や、メディアで見聞きしたことに対して、違和感や怒り、悲しみを抱いたとしても、日々の忙しさの中で、深く考えずに流してしまっていますか?
今日、「共生」、「多様性」、「対話」といった言葉が、日常的に使われるようになりました。
一方で、「何となく良い感じの言葉」が加速度を増して社会に広がっているだけで、「共生とは何なのだろうか」、「多様性とは何なのだろうか」、「対話とは何なのだろうか」と根本的に問うことはありません。
まして、抽象的なことについて、他者と議論し、共通の了解をつくっていく機会は、日常の中では、ほぼ皆無に等しいのではないでしょうか。
しかし、共通の了解が取れていない「何となく良い感じ」の言葉が「当たり前」になっていくことは、実は、こわいことなのです。
なぜなら、「当たり前」を「当たり前」として受け入れてしまうことは、すれ違いなどにつながるからです。
例えば、「共生社会」とは、「お互いが差別や偏見がなく、関わり合いながら共に暮らしていくこと」だと考えている人もいれば、「思想や信条が異なっていても、相互に干渉せず、同じエリアに存在すること」だと言う人もいるでしょう。
この二者が、すれ違ったままお互いの意見を主張したとき、話が平行線になり、不毛な言い合いに発展してしまうこともあります。
人は、たった1人で生きることはできません。
たとえそれが面倒で嫌でも、つねに他者と生きるしかないのです。
哲学塾「ひらく舎」は、毎月第4金曜日に複数人で集い、世の中の「当たり前」を疑い、深く考え、とことん議論し、共通了解をつくることを試みます。他者と共に生きる実践の場になることを願いながら。
◆第2回 哲学塾「ひらく舎」の内容
時間 | 内容 | 備考 |
5min | 場の在り方について確認 | 「共通了解」と「相互承認」について、参加者の方に伺いながら場の在り方について確認しますが、「専門的知識」は必要ありません。ご自身の経験や言葉を他者と共に確かめ、深めていく場です。 |
5min | 議論テーマの設定 | お申し込みフォームにご記載いただいた事前アンケートを参考にご提示します。 |
100min | 熟議と共通了解の時間 | 参加者数や議論内容によって柔軟に変更予定。深めたいポイント等がある場合、特定のトピックにフォーカスすることもあります。また、ホワイトボード等を用いて可視化しながら議論を深めます。 |
5min | 次回予定等の連絡 | 懇親会や次回以降の予定についてお伝えします。 |
◆議論テーマの例
・(前回)「クレーム、ケア、そして地域での暮らし - 共に居ることが難しい他者とどう共にあるか」
*第1回では、参加者さんの話題提供により上記テーマについて話しました。テーマタイトルは内容をもとに作成しています。
・(参考)「本当にすべての人間は生まれながらにして人権があるのか」
・(参考)「本当に対話は必要なのか」
・(参考)「巷にあふれている〈共生〉とはそもそも何か、だれとの共生なのか」
◆第2回 哲学塾「ひらく舎」の概要
【日時】
2024年1月26日(金)18:00-20:00
*次回は2024年2月23日(金)18:00-20:00を予定
【場所】
国立ごはん(国立市中1-10-22 天神ビル 3F)
*前回と場所が異なりますのでご注意ください
【定員】
8名程度
【参加費】
1,000円(当日ご提供するお茶菓子や備品、懇親会などを実施するためにいただいています。ご協力よろしくお願いいたします。当日現金でおつりがないようにご準備いただけると幸いです。)
【懇親会】
企画が終了後、会場で2時間程度実施いたします。(参加希望の方はお申し込みフォームからお願いします。)
◆お申し込み方法
以下のURL(Googleフォーム)からお申込みください。
https://forms.gle/EKfHFa7jWdKANniC8
◆主催者
金 泰明 (哲学塾OWLs、大阪公立大学・人権問題研究センター特別研究員)
土屋 一登(一般社団法人眞山舎代表理事)
*諸事情により、第2回 哲学塾「ひらく舎」から主催者が金泰明氏及び一般社団法人眞山舎の2者になりました。お見知り置きくださいませ。
◆お問い合わせ先
一般社団法人眞山舎