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精神や知的等の障害者の⽣活は、施設から地域への移⾏が推進されていると言われていますが、⾃宅と通所先との往復の⽣活に閉じられがちで、本当に共⽣的な社会なのかというと、必ずしもそうとは言えない現状があり、社会的分断や社会的孤⽴が指摘されています。

 

こうした課題の解決には、医療や福祉の制度拡充だけではなく、障害の有無をこえて互いに学びあい、つながる共⽣の地域づくり(=「キョウドウを⽣きる暮らし」)が求められていると考えています。

リカバリーの学校@くにたちという取り組みのアイデアのベースは、「リカバリーカレッジ」です。リカバリーカレッジとは、英国で生まれた取り組みで、市⺠のメンタルヘルス向上に向けて、疾患のある⼈やその⽀え⼿が、さまざまな⽣きづらさなどと向き合いながら地域で豊かに暮らしていくために、⽀援/被⽀援の関係を超えて互いに学びあうことを推進します。この取り組みは、近年、⽇本でも各地で実践されています。

本事業は、リカバリーカレッジに着想を得ながら、教育と福祉、⼀般市⺠と障害者をつなぐ、「キョウドウを⽣きる暮らし」を実現する国⽴市独⾃の共⽣の学びの場づくりを⽬指しています。

なお、ここでの「リカバリー」とは、疾患や障害からの「回復」の意味ではありません。多様な「⽣きづらさ」を抱えながらも、他者とつながり、その⼈らしい⼈⽣を主体的に求める⽣き⽅を⽬指すこととしています。また、「キョウドウ」とは、共同・協同・協働によって孤⽴に抗する地域を創る意味で⽤いています。

今日、国⽴市では、ソーシャル・インクルージョンの理念のもと、まちづくりの根幹に広義の健康=「ウェルビーイング」を据え、「健康まちづくり戦略」を策定し、今後施策を推進しようとしていますが、本事業では、これまで主に知的障害者の⽣涯学習分野で実績のある⾏政機関として国⽴市公⺠館と協働しています。国⽴市公⺠館にプログラム実施⾯で主体的に参画いただくことで、地域や⾏政全体への波及効果も期待されます。

こうした理念のもと、「リカバリーの学校@くにたち」では、複数の講座等を新規で企画しつつ、地域の既存の取組とも連携・協働し、各機関のネットワークを形成しながら「カリキュラム」の全体像を構成しています。

 

近年、教育・福祉・医療・労働等の各領域での機能分化や専⾨化の進展に伴い、地域の関係機関のつながりも希薄化していますが、本事業は、委託事業終了後も⾒据え、関係者のつながりを⽣む機能を重視して、地域の共⽣ネットワークづくりを⽬指します。

 

また、事業成果の把握にあたっては、人と人の協力をちからの源泉にするNPO的な事業運営を目指し、事業評価・改善のサイクルを回しながら、中⻑期的な事業展開を展望します。

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「リカバリーの学校@くにたち」は、「キョウドウを生きる暮らし」を事業のビジョンに掲げ、一般社団法人眞山舎(さなやまや)が、文部科学省令和5年度「学校卒業後における障害者の学びの支援推進事業」を受託し、実施した事業です。

この取り組みは、「言語的対話の学び場」と「非言語的対話の学び場」を大切にし、「障害者」と「健常者」が、学校で学ぶ「学生」として、共に存在し、関わり合う場をつくっています。

 

具体的には、メンタルヘルスについて「教科書」を用いて学び合う講座、音を鳴らしたり音楽を演奏する講座、その場にいる者同士でルールを作りながらプレイするサッカー等、さまざまな対話による学びの場を提供しています。

リカバリーの学校@くにたちのより詳細な情報は、こちらの特設サイトからもご覧いただけます。

注1:「キョウドウ」とは、共同・協同・協働という3つの「キョウドウ」を意味し、個人と個人、団体と団体、そして個人と団体が共に何かに取り組むということと定義しています。

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